普段、私たちは口から食物を摂取することで栄養を体に取り込んでいると言えるでしょう。この際、食物から摂取された糖は、口腔内に棲んでいるとされるミュータンスや、その他の細菌によって分解され、プラークとして溜まっていくと考えられています。特に、スイーツなどを摂取したあとは、プラークの性質が酸性に傾くと考えられており、この酸性値がある限界に達し、歯の中のミネラルが溶けてしまうことを「脱灰」と呼んでいます。1日1回という頻度でおやつを摂取するケースでは、エナメル質は一時的に脱灰するものの、唾液の効用で再石灰化が起こるため、それほど大きな影響は受けないと言えるでしょう。しかし、「ながら食い」などのようにだらだらとおやつを食べたり、単純に食べる回数や量が多くなったり、就寝の直前に食べてしまったりした場合、酸に溶かされている時間が長くなり、ミネラルを失って修復する事が出来なくなってしまうと考えられているようです。このことからもわかるように、むし歯ができる条件というものは、糖がどのくらいの時間口腔内に留まっていたかということや、砂糖の摂取回数と摂取量などが大きく影響してくると言えるでしょう。中でも一番関連が大きいとされているのは、糖の摂取回数でしょう。おやつの時間を決めずにダラダラ食べていると、むし歯はどんどん出来やすくなっていくでしょう。ここで、忘れてはならないのが、ジュースや清涼飲料水でしょう。意外と糖を多く含んでいるスポーツドリンクなどの摂りすぎは要注意であると言えるでしょう。炭酸系のものも酸性度が強いので要注意と言えるでしょう。飲料も、砂糖の含有量などの表示を確認してから摂取する事が望ましいと言えるでしょう。